幸せになる勇気--自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ 岸見一郎

ルフレッド・アドラーの心理学を学んだことはなかったが、この本を通してその一部に触れることができた。著者が述べているが、ギリシャ哲学とも思える思想、考え方が根幹にある。
幸福とは何か?愛とは何か?という根源的な問いに対する対話がこの本の中でなされている。
人生は対人関係が全てであり、対人関係の中で貢献感を得られるかが幸福であるかを決める。
また、愛とは自立であり、決断である。結婚とは自らの生き方を選ぶことである。
運命と言えるだけの関係を築きあげることが幸せである。
人は幸せになる勇気が足りない。自分を信じることで他者を信じることができる。
そもそも、人は分かり合えない存在だから信じるしかない。この当たり前の原点を認識することから始まる。
与えよさらば与えられん
これが人生を生き、幸せになる真実なのだろう。