イシューからはじめよ 安宅 和人 その1

知的生産を営むビジネスパーソンにとってのインサイトが多く含まれていて参考になる本です。
何らかの問題を解く際に人のPerceptionに着目する点や常識は捨てる、問題を解くよりまず問題を見極めることが重要である。といった点は、作者がマッキンゼーでの経験も踏まえて得た知見で実体験に基づく非常に実社会、ビジネスにすぐに適用できる考え方です。
相談相手を持つことも大切であるということについても触れられています。
確かに、自分の視点だけでは解決できないことが多いことは皆さんもお分かりになると思うが、なかなかこの相談するということはシニアな方になればなるほど壁ができてくるのではないでしょうか?
このイシューですが、設問をイシューにして考えを進めたり、仮説を立てる、テーマの設定だけではダメでイシューに対して仮説を設定して答えを出していく、検証するという点がポイントになるようです。そうすることで、必要な情報や分析することが分かってくるとのこと。
また分析の解釈が明確になり、無駄な作業が減るということです。これは私たちも自分のビジネスを通して体感していることではないでしょうか。
イシューを言葉に出すことができればそれはイシューであるが、出せないならばイシューではない、イシューとして見極められていない、ということになります。
さらに主語と動詞を入れて曖昧さを消すというのは、ビジネスパーソンが提案書やプレゼンテーションをする際にとても大切なポイントです。また比較表現を入れることでイシューが浮き彫りになるようです。イシューの3条件を提示されています。
  1. 本質的な選択肢
  2. 深い仮説がある
  3. 答えを出せる
 
今日から私はまずイシューの見極めにフォーカスしてビジネスに取り組んでみようと思います。