コンセプトの作り方 玉木真一郎

任天堂Wiiのコンセプトを開発した玉木氏がそのコンセプトワークを題材にコンセプトワークについてのノウハウを語った本です。
新しい製品やサービスを考える際にコンセプトワークがいかに重要であり、そのコンセプト次第で製品・サービスの価値が決まるということがわかります。
私がいいな、と思った言葉は、
コンセプトは、
世の中に新しい幸せを作り出すもの
あなたが何かをすると反応がこの世界から返ってくる
世界に良い変化が、あなたにも良い変化が起こるこ
とてもポジティブな内容です。
また、ユーザーがみんな良いと認めるものは誰もが認める既知の良さであり、未知の大地は開けない。という話は、新しいモノを生み出す時のレビューポイントにもなると思いました。私たちは誰もが良いと認めるものを生み出そうとしがちです。しかし、それは既に世の中にある既知のもので世の中に大きなインパクトを与える、大きな幸せを生み出す、生活を大きく変えるものではないということです。
コンセプトは未知の良さに形を与えたもの
この未知の追及のためにコンセプトワークがあるのです。
私が自分の仕事と絡めて感じたことを少しお話しします。
製品やサービスをお客様へ提供する際、どうやってターゲット、特にこれまでユーザではない顧客層、セグメントへ製品やサービスの価値を届けるのか?そもそもその製品やサービスをどのように認知させるのか?どんなコンセプトだと彼らが反応するのか?これは新しい製品・サービスを世の中に届けるために非常に重要なポイントです。
新しく想定するユーザ、セグメント内の顧客がどのような仕事を日頃行なっているのか、感情をいただいているのか、ペルソナを想定してカスタマージャーニーを作り、ユーザの感情へ入り込むことがポイントとなります。このことは今後日本企業がDXと称して新しいプロセスや製品・サービスを生み出して世の中に提供、変革を起こすための考え方になります。
また、製品をマーケットへ投入した後は、どうユーザが製品やサービスを受け取った時に反応するのか?そのフィードバックをもらい対応していくことになります。
私たちは製品・サービスを通して世界とキャッチボールしているということだそうです。そして自らがその世界とのキャッチボールを通して幸せになる、ということが大事ということです。世界に与えた変化と同等の変化が自分に起こるということです。
とてもダイナミックな話です。
私は、この本を読んで世界に変化を与えたいと思いました。新しいコンセプトを作り、そのコンセプトを具現化した製品・サービスを通して世界とキャッチボールしてみたいと思います。
その結果は、またこのブログでお話しします。Let's get started!