リーダーの仮面 識学 安藤 広大

”「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法” にコピーに惹かれてこの本を買いました。

読みやすかったので1日で読み終えたのですが、自分の中でもやもやしていた部分がスッキリしました。私もこれまでプレイヤーとしてはそれなりに実績を残せてきたと自負していますが、マネージャーとしての自分の成果はこれまであまり実感できずにいます。どういうマインドセットで仕事に臨むとマネージャーとして成果を出せるのか、マネジメントをスムーズに進められるのか、自分の中ではっきりしていなかったように思えます。

私は管理職を日本企業で3年、外資系企業で1年以上、トータル4年以上経験してきていますが、ここで記載されているマインドセット外資系企業で明確なRole&Responsibilityに近い考え方です。この本に記載されているとおり、私の会社(外資系)でもマネージャーは一つの役割として機能し、そのように認識されています。ここではリーダーには、リーダーの役割を果たすための仮面(ペルソナ)があると述べています。ペルソナを使い分けて家庭、仕事での責任を果たして行く、問題をなくしていくという考えです。

仮面をかぶるとは、5つのポイント(ルール、位置、利益、結果、成長)に絞ってマネジメントをするということだそうです。確かに組織にはルールがあり、役割に応じたポジションが定義されて、企業として利益を追求し、個人も自分自身の利益を考え、その結果を求め、成長に繋げていく、ということは企業で管理職をしている方であれば誰でも理解できます。その一つ一つにフォーカスして仮面を被るようにしてマネジメントを実行していく、これは出来ているようで、様々な心理的バリアがあり出来ていない事かもしれません。特に私の場合は、マネージャーという位置をしっかり捉えられていなかったと気づきました。部下に仕事をお願いすることが多かったのですが、私はお願いではなく、指示をすべきだったと。マネージャーにはマネージャーとして発言、指示すべきことがありそれは言い切るべきであると。それは上記5つのポイントや企業の目的、そこで働く目的を考えると納得できます。
また、”リーダーの視点は未来に置かれている”という点も気付かされました。日々のマネージャーのオペレーションに追われて未来志向がなければ組織、メンバー、自分の成長がないということです。
これからはこの未来志向を強く意識、フォーカスしてマネジメントをしていこうと思います。