KPIは一つである。ということを知りました。これまで何か目標がありその達成の度合いを管理するのがKPIで管理領域によっていくつも存在して達成度合いを見るために必要なKPIを複数選択してモニタリング・改善検討に向けた数値的なファクトであると思っていました。しかし、KPIは一つ。確かにKey、鍵となるIndicaterですからKPIの意味から考えるとその通りです。
また、
KPIとは、「事業成功」の「鍵」を「数値目標」で表したもの。
と定義されています。事業の成功というところがポイントですね。事業成功が何か分からないと定義できないものなんです。しかし、企業でKPIを定義しようとする際、この大目的である事業成功が横に追いやられて各部門・業務領域で個別にKPIが複数定義されて運用されているのが現実に多いのではないでしょうか。
そして、KPIを定める際に必要な重要な要素があと2つあります。
それは、KGIとCSFです。
- KGI(Key Goal Indicator)=最終的な目標数値
- CSF(Critical Success Factor)=最重要プロセス
- KPI(Key Performance Indicator)=最重要プロセスの目標数値
この3者の関係を抑えた上で、まずはKGIの関係者間での合意が必要です。
その上で、KGIに基づき対象プロセスを分析して最重要プロセス(CSF)を定義し、その定量的目標値(KPI)を定める、という手順になります。
私見では、プロセスを調査・分析して、それをブレイクダウンしてKGIを見据えてCSFを定めるところがキモだと思います。このプロセス定義する際にそもそも現状のままで良いのか、将来のあるべき姿を見据えたプロセスで考えるべきなのか、という部分で検討に時間がかかります。CSFが定義できればそれを如何に定量的にモニタリングするのか、それをKPIとして定めるということになります。
中尾さんは、リクルートでKPI講師を務め、その講座が11年も続いたそうです。
その経験が端的に述べられています。マネジメントを行うマネージャーには必読書です。
私も今日からKGI、CSF、KPIの考え方を業務や生活に生かしてビジネス最大化を目指します。
これも本当は具体的に述べないとダメでしたね(笑)