シリコンバレー式 超ライフハック 史上最強の技 全集合 デイブ・アスプリー

著者が著名人に”人間としてのパフォーマンス”についてインタビューした内容をまとめた本です。人間はミドコンドリアに制御されている、本能的衝動に依存して行動している。この人間の本質的な部分を無視せずに正面から向き合い、それを制御することでパフォーマンスを上げることができる。
これは実に現実的な考え方だと思いました。もっと賢くなりたい、もっと早く物事を成し遂げいきたい、もっと幸せになりたいというのは誰もが思うことですが、これを実現するには根源的な人間の本能的な本質を認識・理解することから始まるということです。さまざまな自己啓発本で述べられている内容ですが、これを具体的に人間の本能を制御して成し遂げていく術に触れているのがこの本の真髄です。
個人的に気に入ったのは、人にはその日に意思決定する予算があると考えた方がよい、何が、誰が自分にとって重要かフォーカスしたらそれに従って意思決定をしていく、そこには限度があり、重要な意思決定を適切に行うためにはフォーカスしていない事柄、余計な事柄となるところにそのエネルギーを使うべきではない、ということです。
また、成りたい自分になるには、まず自分が何者であるかを決めてそれを毎日3回以上繰り返して口に出す。
などなど、、、人間の本来的なあり方をベースにそれを制御することで自己実現に向かう、とう話ですが、私にとっては、膨大なインタビューと科学的な事実に基づいて語られているため腹落ち感が半端なく、すぐに実行できるし、継続できる、ものでした。
後半は瞑想など少し私の生活からは遠いものであったのでそのまま受け入れられる内容ではありませんでしたが、毎日静かな時間を持ち自分を見つめ直す時間の大切さを感じました。
私は毎朝自分の一日のスケジュールとタスクを20-40分ほどかけて確認して自分のフォーカスする事項をベースに優先順位をつけていますが、その時間がここでいう見つめ直す時間なのだと思います。
読む価値ありです。