Give and Take 与える人こそ成功する時代 アダム・グラント

よくGive&Takeというが、世の中にはこのGive&Takeを考え方・行動のベースとするMACHERとGIVEが中心となるGIVER、そしてTAKEが中心のTAKERの3種類がいるということだ。
あなたは、GIVER? TAKER? それともMATCHER?
これに答えるのは意外に難しい。人間誰もどの要素も持っているからだ。私はMATCHERだと思っていたが、この本の中で出てくる例に照らし合わせてみるとどうやらTAKERの要素も強いことが分かった。結果的にGIVEの行動になっていないことが多く、TAKERになることが多い。
自分がGIVER、TAKER、MATCHERのどれに近いかは、この本を読むとある程度わかる。
具体的な例をもとにGIVER、TAKER、MATCHERの考え方、行動を示している。
では、どの種類の人を目指すのが成功するのか?
それは他者指向のGIVERということだ。GIVERにも二種類あるらしく、自己犠牲のGIVERと他者指向のGIVERである。
私もGIVERの側面があるが、どうも考えてみると自己犠牲のGIVERになっていることが多い。例えば、ある仕事を人から頼まれて行う際に、その仕事をすることで良い人だと思われたいだとか、自分がやらないとダメだという責任感で仕事をすることがある。しかし、それはどうも自己犠牲のGIVERであり、他者指向のGIVERではない。他者指向のGIVERは、他の人のためになることを一義に考えて思考・行動する人であり、行動は一貫して他者に向いている。そしてその行動は他者へ影響を及ぼしていく、伝播していくのだ。これが成功のポイントとなる。
与えることは感染する。5分間の親切を行うことでそれがPay Forwardを引き起こす。
また、この本ではリーダーシップについても少し触れている。
成功とは人に如何に影響を与えられるか?強いリーダーシップより影響力を与えられるかが成功に重要な要素となる。また面白いことを言っている。
人々の行動を変えることで信念が変わってくる
信念は行動から形成されるということだ。そして
GIVERと決めることが最初
であり、そこから行動を変えて思考が変わり、信念が変わる。
また、
与える人はその一歩先を見る
なるほど、一歩先を見て他者のために行動する、出来るようでなかなか出来ないことである。
しかし、今日から私はGIVERをやってみる、ところからスタートしてみようと思う。
結果は、一年後にご報告ということで。